「WOODS」と一致するもの

-LTD. NUGGET VINYL- KEVIN MORBYは来なかったがここで来た。コロナ禍も終わりマジになったKEVIN MORBY、過去に残した素晴らしい作品群と比べてもとんでもない作曲能力の向上。さらなる色を強めるカントリーやフォークでありながらそれに甘えないロックとしてのポップとしての楽曲群、全体の半分を占めるバラッド含め一曲も外れなし。おまえ、なんかあったんか？レコードいっぱい聴いたんか？とマジわたしはビビってしまったBIG LOVEにWOODSのメンバーとしてやってきて約10年を経てここまでやってきた全12曲。

=BACK IN= -LIMITED DELUXE TIP-ON GATEFOLD EDITION- 　シティ・ポップやロマンスへ向かったUSAインディの中において楽曲の向上やコンセプト云々ではない明らかな意識の違いは過去作にも感じられながら結成12年、PHOENIXにも負けないラブリー、MAC DEMARCOファンも泣かすメランコリー、WOODSファンのコア野郎リスナーも恋する媚びないアレンジ・ワーク、ここに来て圧倒的な過去最高傑作完成。

-LTD.DELUXE EDITION. CRYSTAL CLEAR VINYL + 特殊パッケージ + アートプリント封入デラックス・エディション- 2022年アルバム。88riginsの日系シンガーJOJIやJAMILA WOODSはじめ豪華アーティスト参加。

=BACK IN= 差別や平等を語る前に彼女の歌を聴け。いやレコードを買え。さらなるマジな存在感が圧倒的に我々を襲うCamae AyewaによるMOOR MOTHER、2021年アルバム。GODFLESHのJustin BroadrickによるJK FLESHとThe BUGによるZONALやDJ HARAMとのゆにっと700BLISSなどに参加、また活動家Rasheedah Phillipsとの文学的芸術集団BLACK QUANTUM FUTURISMを結成するなどによる活動は現実的且つ具体的な結果を生み、最近ではARMAND HAMMERのBILLY WOODSとコラボする彼女。しかも本作はなんとフリー・ジャズ化。ポスト・パンクの進化系として時代を表すジャズしたバンドと彼女のポエトリーがパワーとして世の中と世界を変えるロング・トラックのみの全4曲。おひとり様一枚でお願いします。

The LEMONSなどをリリースし素晴らしいローカル・レーベル臭を出しまくっているWe Are Busy Bodiesよりこれは狙い目BEACH BODY、2021年アルバム。2020年春にサスカチュワン州北部の人里離れた森の中にある小屋にこもり夏にはレジーナの葬儀場を改造したスタジオにてレコーディングしたというのが超納得のWOODS ~ MAC DEMARCOをさらに自然体牧歌ドラッグしたかのようなエコー・バカンス・インディ・ドリーム。全８曲。

-LTD. GLOWING ORB VINYL- Jagjaguwar 25周年記念コンピレーション・アルバム。ANGEL OLSENはじめCUT WORMS、OKAY KAYA、NAP EYES、JAMILA WOODSなどレーベル所属アーティストによるカヴァー・アルバム。R.E.M.にDINOSAUR JR.、TEENAGE FANCLUB、SLINT、STEREOLAB、HALF JAPANESE、TRACY CHAPMANなどをカヴァー。

-CASSETTE EDITION- あのALVVAYSのBrian Murphyがメンバーであるトロントの4人組、KIWI JR.がなんとSub Popとサインし発表した2021年2ndアルバム。そして一気に大物感。TELEVISIONとMODERN LOVERSにWOODSの黄昏を足したところにPARQUET COURTSのパワーを足したところにALVVAYSの泣きいれたというハンパなさ。パワーポップのいやらしさもない。カナダ産の保証を超えて世界のバンドとなるであろう唯一無比のドリーム・ロック。全13曲。

-LTD. COLORED VINYL-　ブレずDIYでいながらしかもしっかりとポップ・ミュージックを奏でるUSAインディの至宝WOODSがパンデミックにより2020年のツアー中止を余儀なくされた彼らが2009年から2013年の間に制作された未発表音源をコンパイルし発表したレア・トラックス集、2021年。

THE MOUNTAIN GOATSなどをリリースしもはや老舗1990年からの活動を誇るREFRIGERATORのDennis Callaci によるカリフォルニアのインディペンデント・レーベルShrimperが2015年に25周年記念でリリースした限定300本コンピレーション・カセット。Calexico, The Babies, John Davis, Refrigerator, Dump, Franklin Bruno, Wckr Spgt, Paste, Woods, Simon Joyner参加。

=BACK IN=　 00年代後半に起こり今に続いたUSAギター・バンド・シーンをメンバーが被ったREAL ESTATEやKEVIN MORBYなどと牽引するどころか思い切りリーダーでありながら我々は断固として我が道を行くドン、WOODS、2020年アルバムはブラボー。今作は若干のREAL ESTATE風ソフィスティケイテッドやKEVIN MORBYのストリートも身につけながらもちろんの牧歌ラインにラブを散りばめたここにきて過去最高に全方位型ポップスを披露する全11曲アルバム。

=BACK IN=　元WOODSそしてThe BABIESのメンバーだった彼はRYAN ADAMSでもMAC DEMARCOでもないがとっくにヒーローだ。KEVIN MORBY、何かを超えてきた2019年5thアルバム。BOB DYLANなど聴く必要のないフォークとカントリーをベースになぜかシティ・ポップ以上のソフィスティケイトを得るのはARMEN DUNES同様でもありそうでもなくもあり、"No Halo"ほど格好の良い男のポップ・ミュージックはブルースなどから得れるもの以上に男を男にしてくれるし、"OMG Rock n Roll"みたいなパーティ・ロックで踊る女性を男は普段以上に愛おしくなるだろうしでもそんな女性は彼らなしでも生きていける。2枚のレコードに15曲も収録されながらこんなに充実する時間は残念ながら自分や恋人だけでは得れないだろうなと思う間に終わってしまう49分をもう一回。

=BACK IN=　古巣Woodsist傘下の自身のレーベルMareより発表されたKEVIN MORBYによるなんと12インチ。デビュー・アルバムに収録されていた名曲をあのPEAKING LIGHTSが全ヴァージョン10分クラスのロング・ドリップ・ダブ＆ドラッグ・ダブ・ディスコ・トラックスに。なくなった瞬間レア化しそうな限定1,000枚。

-LTD. DARK RED VINYL-　ZOLA JESUSそしてJENNY HVALに続く女性、アイルランドはダブリンのJJ72のメンバーだったHILARY WOODS、Sacred Bonesより2020年2ndアルバム。

=BACK IN=　Woodsistから発表された2017年1stアルバムが素晴らしかったKEVIN MORBYのバンド・メンバーだったMeg DuffyのソロHAND HABITS、2019年2ndアルバムはここのところ全く外さない老舗Saddle Creekから。KEVIN MORBYのエッジーにBIG THIEFの悲哀がミックスされたかのような涙のインディ・バラッド集、全12曲。

-LTD. CLEAR COLORED VINYL- MAGIC TRICK名義そしてソロ名義ともに評価の高いTIM COHENと同じくソロはSacred Bonesからリリースし名作を残すWYMOND MILESのメイン2人組にどうやらなったらしいサンフランシスコのすでに重鎮The FRESH & ONLYS帰還、2017年6thアルバム。互いの魅力をぶつけながらまるでCreationのWETHER PROPHETSかFELTのような立ち位置的鳴りがWOODSとはまた別の魅力を醸すそれは第二のARIEL PINKと呼ばれるKELLEY STOLTZとMexican SummerやTrouble in Mindから作品を発表しているGreg Ashleyが参加で超納得のマジカル全8曲。

本当の美女は最後には本当のカルチャーにやってくる。大丈夫、安心しろ。とたったいま神が私に言った気がしたのは気のせいではないかもしれない。ANNA ST. LOUIS。そうKEVIN MORBYがWoodsist傘下に設立したMareよりカセットを出していたカンサス・シティ出身ロサンゼルス在住の女性によるなんという美しさ（顔の話ではない）。KEVIN MORBYど直系の佇まいに確固とした意志と裏腹の女の甘えの媚薬を兼ねそなえるフォーク＆カントリーだけでないポップ感覚、ただ本当に西部の飲み屋で歌っていそうなMisissippi感がたまらない全11曲はKING TUFFのKyle ThomasそしてもちろんKEVIN MORBYがプロデュース。

Not Not FumはもちろんRelease The Bats Records、Woodsist、Olde English Spelling Bee、 Digitalis等主張のあるレーベル達からリリースするAlex Brownを筆頭にNNFのボスBritt Brown, Leavingからもリリースするニュー・エイジM. Geddes Gengrasによるスペース・ロック・トリオROBEDOOR、4年ぶりの新作。地を這う極悪サイケ・ドローン・ロック・ボム。

=BACK IN=　Olde English Spelling Beeからリリースされた1stアルバムに続くwoodsistからの2ndアルバム、そして2016年YOUNG EJECTA ~ AIRBIRDそしてONEOHTRIX POINT NEVERのDaniel LopatinとFORD AND LOPATINを組んでいたJoel FordとPatrick McDermottによるDriftlessより3rdアルバムを発表したのはMATT KIVEL。さらにさらに内省的なクラシック・ポップなメロディとアレンジワークが磨かれたDUCKTAILSとBEIRUTが合体しかのようなサックスやヴァイオリン入りメランコリック・クラシック・ポップに泣き。

大御所となったWoodsist主宰、WOODS。ここにきて発売前より話題となっている事実が彼らが本当の本物となった証拠であろ2016年9thアルバム。70'sロックからの影響は90年代のTEENAGE FUNCLUBなどが得たモノと同様に、それに加えモータウンなどからのインスパイアをまとめたこの感覚は、あきらかにそれらを別の場所でアップデートしており、この作品は2010'sポップ・ミュージックとして永遠に語り続けていたい（自分内で）と思わせる、たしかに彼らの最高傑作。