「PAVEMENT」と一致するもの

ロンドンを決定的にするある意味カウンター気味に右斜めに出現した4人組DRY CLEANING、4ADより2021年1stアルバム。IGGY POPももちろん絶賛、生きていればThe FALLの世界一の偏屈天才MARK E. SMITHでさえも「もうおまえ、俺でもいい」と認めたに違いない。ヴィジュアル・アーティストの両親を持ち自身もロイヤル・カレッジ・オブ・アートで修士号取得していたFlorence Shawはしかし人に説明などはできないほどにその人生に落胆ししかし彼女は外に出た。そこにいるだけの人間にはなりたくなかったからから街を歩いていた（実話）。同じくその時、Lewis Maynardはアイロンをかけながら突然思った「人生やっぱりロックしかないよ」。エプロン脱ぎ捨てお世話になっていた親父さんに人生で初めて頭を深々と下げクリーニング店から飛び出した。ガッチーン。ぶつかったふたりはその晩Lewisのカラオケ仲間とバンドを結成することを誓った（ここまで全て嘘）。プロデュースはPJ HARVEYの相方JOHN PARISH。PAVEMENTとSONIC YOUTHとSTROKESとFALLとスポークン・ワードが全部一緒くたになり新しいアートとなった。ロックとアートは本来どんな形であれ密接でなければならず、よって未来は作られることを我々は忘れてはならず、そしてだから彼らはまた外に出た。パンデミックであろうが僕らの心はいつでも外に出て、そしてだから新たなる人生を発見する。2021年重要作品。全10曲。

-LTD.RED BLACK WHITE SPLATTER VINYL- 1992年発表記念すべきそして傑作1stアルバムの30周年記念レッド&ホワイト&ブラック・スプラッター・ヴァイナル・リイシュー。

=BACK IN= -LTD.PURPLE VINYL-　時代と私とついでにギター・バンド・ミュージックも救うシカゴ出身３人組HORSEGIRL、記念すべき2022年デビューアルバム。PAVEMENTとYO LA TENGOとSONIC YOUTHを足して時代と若さで割ったかのごとく普遍でいながら時代をすでに変えた完全盤。

=BACK IN=　-LTD.WHITE VINYL- DUSTERのギターJason Albertiniが在籍するシアトルのもはやベテラン四人組HELVETIA、2020年アルバム。脱力しながらもPAVEMENT ~ DINOSAUR JR直系のメロディが泣きまくる、彼は一切衰えない、どころか今をどの若者よりも鳴らす。時代が追いついたのか彼が生きたのか。全てはこのアルバムの中に。全12曲。

=BACK IN= BEASTIE BOYSのMIKE DやSONIC YOUTHのTHURSTON MOOREがオーストラリア・ツアー・マネージャーにもらったカセットを絶賛しBEASTIE BOYSのレーベル Grand Royalとサインしデビューしたハイスクール・ボーイズ・バンドNOISE ADDICTのリーダーだったBEN LEEが若干16才の時に制作した傑作1stアルバム25周年RSD盤。初期の代表曲"Pop Queen"のデモや6曲の未発表曲、 2曲のカヴァー曲これが16才の選曲という時点で素晴らしいGALAXIE 500とPAVEMENT、さらに1995年のEP"Away With The Pixies"などを加えたボーナス・アルバムに、FUCKED UPのメンバーなどが寄せたライナーノーツのブックレット、そしてBirthday Cake Vinylというスプラッター・ヴァイナルによる2枚組。

NYはブルックリンのレーベルWharf CatがニューヨークのENDLESS BOOGIEによる1990年代SKUNKそしてMatadorのCHAVEZのメンバーとして活躍し2010年代に入ってもMexican Summerからアルバムを発表しているスペシャル・バンドSOLDIERS OF FORTUNEさらにBONNIE 'PRINCE' BILLYとのコラボ・リリースでも知られるギタリストMatt SweeneyとなんとPAVEMENTのSTEPHEN MALKMUSをフィーチャーした"Jerome"と、同じくSOLDIERS OF FORTUNEのメンバーでViceから傑作ソロ・アルバムを2008年にリリースしているMIKE BONESのニュー・バンドWEAK SIGNALによる"Rolex"を収録した気合いのスプリット7インチ。限定。

-LTD. PINK VINYL WITH RAINBOW SPLATTER VINYL EDITION-　米マサチューセッツ出身の女性ヴォーカル4人組SPEEDY ORTIZ、2018年3rdアルバム。「NIRVANA meets PAVEMENT」と評された過去作からシンセを導入しキャッチーにオーヴァーグラウンドをガッチリ魅了しそうなまるでバンドを組んだCARLY RAE JEPSENのような全11曲。

=BACK IN=　SPIDER VOMIT, LOST ANIMAL, LOVE OF DIAGRAMSそしてPANEL OF JUDGESのメンバーによるオーストラリア・アンダーグラウンド・インディ・スーパー（？）バンドSCOTT & CHARLENE'S WEDDING、FIREからのセカンド・アルバム。彼らはオージーインディの中でROYAL HEADACHEと同レヴェルで重要なバンド。FLYING NUN直系のダメ感がPASTELSミーツPAVEMENT的にばりに光る全11曲。