DESTROYER 'HAVE WE MET' LP
2020年5月 7日
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=BACK IN= 2010年代も終わろうとしているある日、俺は思った。またやってしまった。なんだか小難しいことしてるのが凄いみたいと思ってるその辺のミュージシャンのごとくまた成り下がってしまった。これじゃ、あの時気づいたのが台無しだ。そしてこれが最後のチャンスだろう。「気づき」はこれ以上年を取ればもうやってこない。俺だってこれを逃せばこれまで生きてきた己の人生を正当化するためにいかに今の自分が正しいか躍起になって主張する世間の腐ったジジイに必ずなる。「Kaputt」。恥ずかしげもなくあれをやることこそが正しい。でも大人になると戻れない。自分が一度やったことをなんだか馬鹿げたものに思えるんだ。そして少し違うものにしてしまう。あの時の輝きは決して取り戻してもないのに俺たちは変わらないなどとホザきどうでも良いクソ作品を世に出す。ステージで腐りきった醜い肉体をさらけ出す。しかもとんでもなく優しい世間はそれを拍手で迎え入れる。最近の再結成などしてニンマリしてるあのアホども。あんな奴らと一緒にいたくない。あんな奴らをレジェンドなんて受け入れる若者たちもどうかしたものだ。よく見てみろ、ただのジジイだぞ。満員電車に油ギトギトで接近するお前が嫌うあのおっさんとなにが違うというのだ。いや毎日働く奴らと比べればあいつらの方がとんでもなくどうしようもない奴らだ。俺はいやだ。ミュージシャン仲間にも世間にも笑われてもいいから俺は戻る。修正して生きる。死ぬまで生きる。若い女を抱いてやる。セルジュ・ゲインズブールだってそうしたじゃないか。あいつなんて自分の娘だって抱いてたっておかしくない。そして誰も奴を攻めなかった。時代がそうだったって?ばかやろう。時代は自分で作るものだ。それがロック・ミュージシャンの役割だ。どいつもこいつも時代に寄り添うことしか考えていない。問題は自分から情熱を捨てるかそれとも情熱に見放されるかだ。俺は今でも時代と寝る。ベッドに潜り込むことなんかしない。俺はとっくにベッドで待っているからな...というくらい弱い男が男として生きるための無理やりロマンスが詰まりまくった、そう「最後の女か最後の煙草かどちらか選ぶなら俺は最後の煙草を選ぶ。捨てる時に楽だからな」この言葉にグッとこない今時の社会に染まった人間はこのレコードを買うべきではない。DESTROYER、己で記録を塗り替える2011年のDESTROYERによる傑作「Kaputt」以来の2020年DESTROYERによる傑作ポップ・アルバム、誕生。
artist:DESTROYER
title:HAVE WE MET
form:LP
label:MERGE
from:USA


price:¥2790(税抜/)


quantity:

   

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